人間の五感の中で記憶から忘れられやすい順番は
聴覚→視覚→触覚→味覚→嗅覚
だそうです。僕も経験がありますが、匂いを嗅いで懐かしさを感じることはよくある気がします。
学生の頃の教室や体育館倉庫のにおいとか昔行った、もしくは住んでいた場所のにおいとか、今言われても思い出せる人もいるのでは?
対して昔その場所で聞いた音や、うっすら顔を覚えている人の声とかって思い出せないですよね。。。
顔は忘れたけど声は覚えてる!なんてないですよね。
僕の好きなバンド、スピッツの曲に「楓」という曲があります。サビの歌詞に
「さよなら、君の声を抱いて歩いていく」
というのがありますが、一番最初に忘れてしまう声を抱いて歩くという表現の中に、それくらい大事な人との別れの歌なのかなと解釈すると曲の聴き方とか感じ方が変わったのを覚えています。
そう思うと日本語の歌詞も良いなと思う。
なぜこんな話を「車」のカテゴリーにブチ込んだのかと言うと、僕には忘れたくない車があるからです。車のカテゴリーに何を最初に投稿しようかと迷ったのですが、僕が昔乗っていた車のことを書きます。
僕は幼い頃から、おそらくは車好きの父の影響で車が好きでした。小学生の頃から早く車を運転したいと思っていたのを覚えています。
そして18歳で免許を取り、最初に乗ったのがこの車。
ユーノス ロードスターNA6CE型
中古で30万くらいで買ったのですが、今思い出しても良い車です。
パワーは無いのですが現代の車と比べると明らかに軽量な1tを切る車重とフロントミッドシップによる前後重量バランスの良さ、加えてロール軸が前下がりになっていることでハンドリングの軽快さがあります。ワインディングを走らせるのがとても気持ち良い車でした。
そんなにイジっては無いですが、ワークスのホイールとカヤバの車高調、NGKのスパークプラグとプラグコード、マツダスピードの強化クラッチ、チンスポイラー。くらいでしょうか。
あと、スタータースイッチ。
実物では無いですが、こんな感じのボタンです。メインスイッチのカプラーに割り込ませる形で組み込むだけだったので素人の僕にも簡単に装着できました。
本来は車のキーを差して回せばエンジンが掛かるのですが、回した後にこのボタンを押すことでエンジンに火が入るようになっています。興味のない人からすれば、操作が増えて面倒なことしてんなぁって思われるでしょうが、この一手間がたまらないのだ。
あの感じ・・・飛行機とかのエンジン始動前に色々スイッチ押す感じ。儀式みたいに。この不自由さが良いんだよな。キャンプと一緒(キャンプ知らんけど)。
そして2台目が
三菱 ランサーエボリューションⅥ
ランエボです。さっきまでハンドリングが良いとか走ってて気持ち良いとか抜かしてたのに、ゴリゴリの競技車両ベースの車が出てきました。
こいつは速すぎる。確かにハンドリングもいいし軽量コンパクトな車体+ターボという組み合わせは最高なんだが、特に山道は気持ち悪いくらい速い。もちろん普通に走れば、普通にいい車なんですが当時の僕は深夜の山道を走っていた(現在はやってないですよ)ので、この子のフルパワーを体感したのですが、素人の僕には手に負えない程の速さでした。
三菱が作った戦闘機だ。まあラリーで勝つために作られた車両だから当然か・・・。
前オーナーがちょいちょいイジってました。テインの車高調、ラリーアートのマフラー。3層インタークーラー、強化クラッチ、ターボタイマーにブーストコントローラーetc・・・。
エアクリーナーだけは汚れていたので、新品と交換しました。HKSだったかな・・・?思い出せない。ブレーキは変える必要ないですね、純正でブレンボだもん笑
とても楽しいしかっこいいし大好きな車でしたが、25歳の頃お別れをしました。先日投稿した記事に書いてた最後のドライブはこの車とのことです。
もう一度乗りたいですが、もう無理かな。忘れたくないなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あぁ、スピッツの「楓」を聴いて寝よう。
「さよなら。」
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